酒と不眠の日々

私、一昨年まで1年365日のうち

360日、毎晩欠かさずお酒を飲んでいました。

20数年間ずっとでした。

「365じゃないのかよ!」と言われますが

残りの5日は体調不良か二日酔いで飲みたくても飲めない

体が受け付けないのが5日ほどあったという事です。

じゃあ

なぜ毎日のようにお酒を飲んでいたのか?

「お酒が好きだから。」

それもあります。

実は

「お酒を飲まないと眠れない!」と思い込んでいた。

そう信じていたからです。

誰でも眠れない夜はあると思います。

眠れないという言葉が

私の場合当たり前のように毎日聞かされていました。

「昨夜も眠れなかった。」と祖母が言うのを毎晩夕飯時に聞かされていて、

祖母が亡くなってからは父が

「酒を飲まんと寝れん!」とよく言っていました。

それを聞いて育ったので「大人になると眠れなくなる。」

「お酒を飲まないと眠れない。」

と勝手に記憶にすりこみ信じ込んでしまってたんですね。

20数年信じた事ですからすぐには氣が付きません。

迷わずお酒を飲み続け

眠りが浅いと感じた翌日の夜は

深酒をして眠るを続けていました。

ところが35歳を過ぎたころから

深夜2時頃トイレに起きて

その後、布団に入ると

頭の中に色々な不安や心配事が

次々とあらわれ眠れなくなってしまいました。

そうすると早朝にウトウトするので

朝起きる時は絶不調!

仕事がつらい。

起きたくないと毎朝考えるようになってしまいました。

すると

その晩はまた深酒で負の連鎖の始まりです。

今思うと

神経を休めようとお酒を飲むことが

「働け、働け」と神経にムチを打ってたんですね。

酒は神経緊張を緩めるのではなく

より緊張を高める作用がある事を身を以て感じました。

今ではお休みの時

週2日くらいはお酒を飲みますが

それ以外の日は飲みません。

「よし、今晩から飲まないぞ!」

と決めた夜は眠りに入るのに少々時間はかかりましたが

「大丈夫。今晩は眠ることは捨てて、明日の晩眠れば良い。」と決心したら

知らない間に寝ていました。

すると

翌朝、久しぶりに氣持ち良く起きられたんです。

数年ぶりです。

それからは酒飲まなくても眠れるとわかり

飲まない日でも全く睡眠に問題がなくなりました。

誰にでもあてはまるとは思いませんが

今まで信じ込んできたことが

「実は大間違い、誤解であったりすることがあるんです。」

知らず知らずに思い込んで信じていた事が

自分を苦しめていたというお話でした。


もりもと治療院

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