刺激は強い方が効果が高い！？

鍼でも手技療法でも

強刺激が大好きな人はいます。

私も以前はそうでした。

強い指圧の方が気持ちが良いからです。

しかし

治療となると

強さ＝効果が高いとは言い切れません。

もしも

強く施術すれば治るのなら

こんなに多くの文献や施術法が世の中に出てきませんよね。

痛む部位と痛みを起こしている原因が個々で違うので

ちゃんと検査をして原因を特定してから

その部位に必要な刺激量で施術することで

効果が期待できるわけですから難しいのです。

因みに

刺激大好きな人でも

神経圧迫があり

末端に異常感覚が出ている部位を

軽く摘ままれると

まず「もうやめて！」と言います。

気持ちよくなくて痛いからです。

とても弱い力でつまむだけですが

とても痛いです。

ところが

神経圧迫が改善されると

先ほどの痛みはほぼなくなります。

では強い刺激が欲しい人は

筋肉ではなくほとんどが皮膚なんですから、

皮膚をストレッチしてもらうと満足できると思います。

治療が必要なら刺激量ばかりではなく

どの部位が痛みを作っているのか？

が重要ですね。

それを知り、施術するには

なにより

患者さんと治療師の信頼関係が一番大事と考えています。