予想外の展開

もりもと治療院

鍼・TCH鍼・手技療法・美顔ハリ・美顔整体・小児ハリ

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E-mail: mahalo881g@yahoo.co.jp

名古屋市中川区西中島1-513

部活動の練習のし過ぎで腰を痛めた中二の少年の話。

いがぐり頭で、目がくりくりしていて

まるで小動物のように愛嬌がよいのだが、

私が質問してもお父さんかお母さんの方を見て、

「どんなんだったっけ？」と他人事のように聞いて

それを私に伝えてくれる、甘えん坊な一面もある少年だ。

「先生、こいつ腰が痛いみたいなんだわ。」と今回はお父さんに付き添われて来院した。

「練習のし過ぎかなぁ？」

全身を診てみると確かに

疲労が蓄積されていて上手に動けないのに

無理をして動かすために起こった腰痛でした。

「間違いないね。オーバーワークだね。」

「今日、治療して明日は部活は休みね。」と言うと

「やだ、行く！」

この時はめずらしくお父さんの方を見ずに速攻で返事が返ってきた。

「でも痛いんだろ腰？」

「続ける事も大事だが休む勇気を持つのも大事だぞ。」

するとちょっとはにかみながら

「わかった」と返事が返ってきた。

下肢と上肢から腰痛の治療をしていると

「先生、オレ腰が痛いんだけど・・・・」

「なんで腰を診てくれんの？」と不満げな表情で私を見ました。

「君の腰には問題がなく、手や足の付けの付近の動きさえ改善されれば良くなるよ。」

と言っても信用してもらえ無さそう。

こんな時は動いて腰の痛みを確認してみるのが一番！

「ちょっと動いてみて。」

「どう？痛みは？」

すると彼は目をくりくりさせて

「痛くない。さっきはあんなに痛かったのに。痛くない。」

クチャクチャになった笑顔が印象的でした。

帰り際に私が

「普通にお風呂に入って良いよ。」と言ったのが間違いでした。

数時間後、お父さんから電話が入りました。

「先生大変だ！息子が風呂で動けんようになった！」

何がどうなったか分からないので状況を詳しく聞いてみると

なんと

治療した帰りに銭湯に寄り、いつも通り

電気風呂に入っていて風呂から上がろうとした瞬間に

腰が抜けたようになり動けなくなったそうです。

「状況は分かりました。風呂から上がり体が冷えれば動けるようになります。」

「なんで電気風呂に入ったんですか？」と聞いたところ

「先生が普通に入って良いよって言ってたと息子が話したんで

いつも通り電気風呂に入ったんです。」と教えてくれました。

まさか中二の少年が普通に電気風呂に入っていたとは思いもしませんでした。

それからです。

腰を痛めた患者さんにお風呂に入っても良いと言うときには

「電気風呂やジェットバスとかは禁止ね。」

「自宅のお風呂は良いですよ。」と念を押すようになりました。