森本治療院
鍼・SMT・TCH鍼・美顔ハリ・美顔整体・小児ハリ
名古屋市中川区西中島1-513
℡052-398-3022
E-mail: mahalo881g@yahoo.co.jp
30代の男性
日常動作でハムストリングスの違和感・痛みはないのだが
サッカーでボールを蹴る瞬間だけに痛みが走るという事で来院。
日常動作等で違和感はない。
肉離れなどの筋肉、筋膜組織に傷や損傷はなさそうなので
いつも通り
「立つ」動作を見せてもらい
動きの悪い動作を観察、
その後施術を始める。
氣になったのが足首の硬さと
四頭筋(大腿の前の筋肉)の緊張
TFLの緊張も強い
SMTで足裏に掛かる重心をセンターに変え
もう一度「立つ」動作で確認すると
動きの悪さと四頭筋、TFLの筋緊張も緩和し
動きも改善されました。
そこでもう一度
ボールを蹴る動作をしてもらうと
今度はハムストリングスではなく
ふくらはぎに違和感が移動しました。
ならばと思い
足底をSMTで弛緩させ再度
同じ動作で確かめてみると、
ハムストリングスと下腿の違和感は消失。
それは良いのだがひとつ問題が出てきた。
私が患者さんに
「サッカーではどのような走り方をするのか?」と質問したところ
なるべく踵は地面に接地しないようにして、
足の指の付け根で走るという答えが返ってきた。
なるほど、この走り方をしていれば必ず再発をするだろうと感じました。
実は
この走り方で疑問を持ったのは
前回の高校生の陸上競技会のボランティアの時の話です。
選手の走りを見ていたら
ほとんどの選手が足の指の付け根で着地して
ほとんど踵を使わずに走っていた事に驚き、選手に質問したところ
「この方が早く走れるんです。」という事でした。
自宅に帰りネットで「速く走る走り方」を調べても
先ほどと同じ答えが載っていて再び驚きました。
私の認識不足でしょうが
体の構造から言ってつま先で走るのは
4つ足の動物で
指先から人間で言うふくらはぎまでがしっかりとした腱でないと
走れないはず。走るより前方に飛ぶに近い感じだと考えました。
同じことを人間がするとなると、
走るたびに下肢を傷つけ全身のバランスを崩すだろうと
想像できました。
速く走るためなのか?もう少し考える必要がありそうです。
私は足の構造からみるので
つま先に力が掛かると足裏の筋肉が引き伸ばされ
足裏の組織からアキレス腱断裂、下腿の筋肉損傷などが起こりやすくなるし
シンスプリットが多いのも納得できました。
もちろん下肢のバランスが崩れるというのは全身を歪ませるという事です。
アスリートの故障の原因はこんな事がはじまりかもしれませんね。
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