人が両足で立つには
重力に逆らう必要があります。
一見、左右に等しく体重がかかれば良いと考えられますが
人は安定していると動けず
一度不安定を作って重心を移動させてからしか動くことができません。
例えば
座った状態から立ち上がる時
額を指で触れられただけで座るという
安定した姿勢から不安定にしてから重心移動という
動作に移す事が難しくなり立ち上がることが困難となります。
これは前後の重心バランスですが
左右の重心バランスもあります。
體の痛みや違和感など
施術を受けた時は良いのだけれど
すぐに戻る原因の一つでもあります。
特に慢性疾患等で多いと思うのですが
原因は色々ですが
その中で
體のバランスが一方に偏って
スムーズな重心移動ができないと起こることがあります。
重心が寄っている側は
短縮して縮んでるので
軟部組織が圧迫され血行不良やリンパの流れが滞り
酸欠状態で痛みが出ていることが考えられ、
また
反対側の伸びている側、伸展している側は
體の重さがかかりにくいため
関節が不安定となります。
その不安定な関節を軟部組織等で引っ張ったり
體を歪ませる事で関節の安定を作ろうとしています。
そのため、股関節や肩関節などの大きな関節を支えている筋肉に痛みが出る傾向があります。
全てに共通している事ではありませんが
伸展している側に強いストレッチすることで、より不安定を作り
治りを妨げている可能性もあるという事を知っておく必要があると考えています。
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