当院には
数週間から数か月
他の医療機関や整骨院、鍼灸院で施術を受けても治らないと
訴える患者さんが来院されます。
今回の膝裏の痛みもそうで
治らずご本人も困り果て
お友達のご紹介で来院された時のお話です。
歯の喰いしばり・腰痛専門
森本治療院
鍼・TCH鍼・SMT・手技療法・ガイド美顔ハリ・美顔皮膚整体・小児ハリ
名古屋市中川区西中島1-513
E-mail: mahalo881g@yahoo.co.jp
℡ 052-398-3022
60代の女性で
ウオーキング始めた4か月前から膝裏が痛みだし
市販のシップを貼っていたが
痛みが強くなって歩くのにも支障が出てきたため
整形でレントゲンを撮っても異常は見られず
ここでもシップと痛み止めを処方されて経過を見る事になったそうです。
それでも痛みは変わらず近所の整骨院に行ったところ
膝の変形があるからという事で
マッサージと低周波等の施術を受けていました。
ところが痛みが良くなるどころか
夜も痛くて眠れなくなり
困り果てて当院に来院されたという事です。
一通りお話を聞いてから
ベッドに座ってもらい
そこから立ち上がる動作をチェックします。
次は立つた状態で足の重心、筋緊張を診ます。
ほぼ原因はつかめたのでベッドに横になるよう指示します。
この時
どんな姿勢で横になるかで今までどんな施術を受けてきたのかがわかります。
ほぼ治らない施術を受けてきた方の場合
まずうつ伏せになろうとします。
今回は膝裏だからという事でしょうが
うつ伏せだけでは原因が分かりません。
必ず仰向けでもちゃんと診る必要があります。
もちろん
立つ動作や歩くのが痛いのなら
歩く動作もちゃんと確認するべきでしょう。
今回の患者さんの場合、左膝裏の痛みを作り出していた原因は
右膝にありました。
右膝がちゃんと伸びていなかったため
左膝裏に負担が掛かっていたんです。
そのため
痛みのある左膝裏の施術をどんだけしても
良くなるどころか刺激過多で痛みや違和感が増すばかりです。
あとはなぜ右膝が伸びないのか?の原因をつかむ事で
立ち上がっても痛みはほぼ軽減され
喜んで帰って行かれました。
治療で大事なのは
何が「必要で何が必要のない情報」なのかをいち早く知る事だと思っています。
目の前の患者さんが訴える事のみに囚われてしまうと
視野が狭くなるので
原因が見えなくなります。
そのために
施術を効率良く確実に行うためのルーティーンを決めておくのも一つの方法です。
私の場合は
仰向きでも診ることと
動作を観察する事です。
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